TEL.0735-49-2324(9:00-17:00)

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筏は毎年、4乗分を作り替えます。なんと、その筏作りは、全て筏師の手作業によるものです。熟練の技術で作られる筏は、安全に運航するために、随所に工夫が見られます。そんな筏作りを見学していただけます。ただし、筏師は毎日作業をしていないので、事前にご連絡お願いいたします。

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紹介人

氏名:番家誠
職業:筏師
趣味:洋服、ショッピング
経歴:元ホテルマンで、9年前に先輩に誘われ北山村へ。村で用いている筏は、全て作っている。

筏作りについて

 実は筏は、特例として小型船舶の認可を受けている、特殊な乗り物なのです。当村では、約40年間大きな事故なく筏を運航できています。それは、筏師の技術はもちろんのこと、安全な筏作りをしているためです。
 そんな筏作りの全責任を担っているのが、冒頭で紹介させていただきました、番家誠さんです。今回は、番家さんに筏作りを見学させてもらったので、そちらの様子をご紹介しようと思います。

筏作り工程①:筏皮むき

筏作りは、筏シーズンオフの10月から始まります。木の選定に始まり、木の皮むきを行います。一本の木の皮むきに、1時間程度の時間を要します。木の種類は、基本的にはで、中枢部の強度が必要な部分のみ、檜を使います。

筏作り工程②:隙間をなくす

筏師の職人技が光る!筏作り!

皮を剥いた筏を並べています。この時点で大迫力です。これは、筏4乗り分(4つ分)になります。

これらの、木と木の隙間を埋める作業に入るそうです。一本一本の木を回転させ、木と木の隙間が最も少なくなる部分を探していきます。

そして木の凸部分を、チェーンソーでカットして平坦にすることで、隙間をなくすそうです。この作業は、筏に水が浸水しないために行うらしいです。100kg以上の木を扱うことは、重労働ですが、大切な作業なんですね。

筏作り工程③:木と木を繋ぐワイヤーを通すため、木に穴を空ける

木の断面の中心を図ります。大きな物差しと、水平器を利用し、中心に鉛筆で線を引きます。木によって、太さや年輪の付き方が違うので、調整が必要らしいです。

そして、ドリルで横から穴を空けていきます。木がズレてしまい、事故が起こらないように、慎重丁寧に穴を空ける必要があるらしいです。

筏作り工程④:ワイヤーを通す

木に空けた穴に、ワイヤーを「通すだけ」ではありません。100kg以上の木を動かして、穴の位置を合わせなければならないです。木を動かして微調整するためには、二人手が必要です。簡単なようで手間のかかる作業らしいです。

そして、ワイヤーを手作業で通します。

筏作り工程⑤:手すり台・足場作り

足場は、台木を筏に埋め込む必要があります。台木を筏へ埋め込むために、木を削ります。

台木が水平に一定の高さまで埋まっているかを確認します。

台木をワイヤーで固定します。

こちらが足場となります。

筏作り工程⑥:舵を作り完成

舵の持ち手部分を削ります。

完成!!

完成しました!今年も、この筏が川を流れます。
完成しました!今年も、この筏が川を流れます。
完成した筏は、解体して運搬します。
完成した筏は、解体して運搬します。
完成は、3月末となりました。その間、何んと約5カ月間。長きに渡った作業も終焉です。これから検査を受け、安全に運航できることを確認し、夏のシーズンに向けて準備がされます。
番家さんは、こう語ります。
「筏作りは、やりがいとは違うかもしれない。その筏に、お客さんが乗ってくれ、喜んでくれたときに、初めて喜びを感じる。」
筏作りは、お客様が安全に楽しんで乗船できるための、基本となるもので、お客様の笑顔が見れることが、一番のやりがいとなるそうです。

筏師の職人技が光る!筏作り!

筏を作る、番家さんの目は、常に真剣でした。
筏作りは、見学いただけくことは可能ですが、不定期で作業をしているので、事前連絡をいただけると助かる、とのことです。ご興味のある方は、以下北山村観光センターまでご連絡ください。

概要

時期 秋~冬
詳細 観光センターまでお問い合わせください。

お問い合わせ

北山村観光センター

TEL.0735-49-2324(9:00~17:00)